Piano Solos / Howard Jones

POPS

ハワード・ジョーンズのインディーズ作品。

始めの5枚のアルバムを出し、ベスト版が出た後、メジャー契約が打ち切られている。
その後の時期の作品だ。
インディーズになったからと言って、作品の質が落ちたわけでもなく、録音がしょぼくなったわけでもない。

必然的に発行部数が少ないせいか、アマゾンでは変なプレミアがついて高くなっている。
今回、大阪の店が奇跡的に¥220で売りに出しているのをアマゾンで見付け、即購入した。

リラックスして聴こう

オリジナル・アルバムとして数えるなら、8枚目に当たるが、肩の力が抜けていて、つくりもそれ程凝っていない。

曲は、彼の家族など身近な人々へ向けて書かれているが、歌詞はなく、アルバムタイトル通り、ピアノの演奏のみで成り立っている。
つまり、音楽による私信というわけだ。

続編として "Piano Solos 2" がリリースされている。

ハワードのピアノ演奏が堪能できる1枚

こう書くと、あまり芸がないようだが。

ライブ版 "Live Acoustic America" ではピアノの演奏がやや粗くなっており、80年代の全盛期に比べてピアノが下手になってしまったのかと思っていたのだが、思い過ごしだったようだ。
本作は、繊細なタッチがよく分かるような録音になっている。

メロディーはあるが、あまりはっきりしていない。どちらかと言うと、素材として何となく入っているという雰囲気だ。
作曲のとき、まずこんな感じでスケッチをしているのだろう、と想像させる。

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