九月の空 / PE’Z

JAZZ

4人組ジャズバンドPE’Zのファーストアルバム。

ビートが炸裂しているが、歌心がある。
アドリブはあるが基本的には緻密に作曲されており、頭で考えないと作れないような複雑な構成になっている。
などなど、PE’Zの音楽には、一筋縄では行かないところがある。

ファーストアルバムにして、すでにスタイルが完成されている。

作曲技法はクラシックに近く、マインドはポップス、音楽はジャズ

PE’Zは、メンバー全員が、譜面が読める。
リーダーの大山さんが楽譜を書き、曲はそれに基づいて演奏されるので、アドリブの入っている箇所も、完全に制御されている。
激しい音楽で音の傾向が似たものとしては、グランジロックがあるが、PE’Zはごちゃごちゃしていなくて聴きやすいのだ。

作曲家が二人

作曲は、トランペットの大山氏のほかに、ピアノ・キーボードのヒイズミマサユ機氏も担当する。
ヒイズミ氏のプレイは、過激で自由奔放だ。ひずんだエレピの音色で奏でるKORGのキーボードサウンドと、ピアノでのプレイに特徴がある。

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