Man-Child / Herbie Hancock

JAZZ

ハービー・ハンコック75年の作品。

ハービー・ハンコックがポップスの領域でその存在が熟知されてきたのは、73年にアルバム"Head Hunters"がヒットしてかららしい。それまでは、純粋にジャズ・ミュージシャンとして認知されていた。

"Head Hunters"で、シンセを中核に持つアンサンブルによるエレクトリック・ジャズ・ファンクを確立した。

ハービーのエレクトリック・ジャズ・ファンクの初期のアルバムのシンセ選定は、アープが鍵

主にアープ製シンセのぎらついた音をメロディーに使い、アープのストリング・アンサンブル(弦の音だけが鳴るシンセ)をバックで長く伸びるフレーズで鳴らすことにより、スリルのある音世界を構築している。
ベースにシンセをあてる場合も、アープを使っていると思う。
シンセベースというと、一般のダンサブルな音楽にはミニムーグが使われる傾向が強いが、それとは対照的というか、一線を画している。
音楽をより軽快に聴かせる鍵となっている。ミニムーグだと音に密度があるので、もう少し引きずった感じになりそうだ。

音全体も、メジャーな音楽では、似たようなスタイルで作られたものがちょっと思いつかない。

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