Bestial Cluster / Mick Karn
POPS
Japanのベーシスト、ミック・カーンのソロ作(1993年発表)。
インストゥルメンタル主体のアルバムだが、ヴォーカル入り楽曲も一部収録されている。
即興で作られているので、ジャズ・ロックという言い方もできる。
同じく元Japanのメンバーから、ドラムのスティーヴ・ジャンセン、キーボードのリチャード・バルビエリも参加している。
理屈のない音楽
ミック・カーンのうねるベースがたっぶり聴ける。一発で彼だと分かる音だ。Japanの頃から変わっていない。
全体的に、とにかく心地よい。
即興音楽だが、一曲一曲は、飽きるほど長くはない。
サウンドの路線は、前作"Dreams of Reason Produce Monsters"と近いが、本作品の方が、ドラムの音が魅力的に響いている。また、より肩の力が抜けている。
各楽器の音は、ソロ的に長いパッセージでは演奏されず、全体の構成を意識して断片的に配置されている。演奏ではなく、音を並べるのが目的のようだ。
バランスだけで聴かせるようになっている。