Powered by Shigeki

ブログ

ピアノ協奏曲イ短調 作品54 / シューマン

ロマン派のピアノ協奏曲の例として、シューマンの作品を聴いてみた。

ベートーベンは、ロマン派の初めての作曲家と言われているが、初期の作品は、古典派に属すると思って良い。

ロマン派を理解しようと思ったら、ベートーベンよりは後に出てきた作曲家を当たるのが、適していると思う。

シューマンの生誕(1810年)はベートーベンのそれ(1770年)より40年後で、生きていた期間は、ベートーベンと一部重なる。
ほかに、この二人の間に位置するような作曲家がいれば、楽曲構成の変遷(特にソナタ形式)を辿るのに都合が良いと思われるが……。

取りあえず、手元にあるのがシューマンだった。

協奏曲では、同じ旋律を、独奏楽器と合奏が交互に奏でる。
つまり、楽器のパートによらず、同じ旋律を追って聴くと、聴きやすくなる。

その点は、確かに、古典派の協奏曲を聴いた耳で聴くと、良く分かる。
ロマン派では、曲想が豪華・華麗になっただけで、構成としては、同じ旋律を形を変えて出すという基本には、のっとっている。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを残す