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ピアノ協奏曲イ短調 作品16 / グリーグ

生没年1843~1907と、年代からするとロマン派に属しそうなところだが、ノルウェーの民族音楽から着想を得ることを基本としているらしく、国民楽派に分類するのが一般的なようだ。
組曲『ペール・ギュント』」曲目、『朝』で有名だ。

長らくイギリスの作曲家だと思い込んでいたが、正しくはノルウェーだった。

この作品は、日本では『ペール・ギュント』と並んで有名らしい。
少なくとも、このピアノ協奏曲に関しては、作風はロマン派と同じだと思う。旋律が細かすぎない譜割り(長い音符)で作られていて、分かりやすい。
音型も普通に多用されているが、中心となる主題と対比してつなぎの効果として使っている。
ピアノ協奏曲では、使いやすい効果なのかもしれない。

第3楽章のみ、速度標語がAllegro moderato molto e marcato – Quasi presto – Andante maestosoと、曲の途中で変化がつけてある。

全体としては、情緒的だが、様式美(協奏曲やソナタ、交響曲では、重きが置かれる)も兼ね備えている、バランスのとれた作品だ。

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