ピアノ協奏曲第2番ト長調作品44 / チャイコフスキー
チャイコフスキーの作品は、大袈裟で、繊細さはあまりない。
この協奏曲もそうだが、ただただ、盛り上げてくれる。
そういう意味では、オペラなど、表現する具体的な対象のある音楽の方が、本領を発揮していそうだ。『白鳥の湖』は正にそういうイメージだが。
構成の面では、ちゃんと意識して作っているように聴こえるのだが、どうなんだろう。
極端に言えば、協奏曲なら、オーケストラと独奏楽器(この曲ではピアノ)が交互に登場すれば事足りるわけだが。
曲想の方は、3つの楽章で、Allegro brillante – Andante non troppo – Allegro con fuocoと、はっきりと分かるくらいの違いを打ち出している。めりはりがついていて、聴きやすい。
飽きなくて良い、と言えば、確かにそうだ。
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