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Mangosutana / hiro:n

女性シンガーソングライター、ヒロンの2003年のアルバムだ。
メジャーからリリースされているアルバムは3枚しかないはずだが、その3枚目だ。
これが出た頃は、もうアルバムは、本人名義でメジャーからは出ないんじゃないかと思っていたが、今のところその通りになっている。

この後は、ヴォーカリストとして、中田ヤスタカ氏(Perfumeのプロデュースで有名)のレーベル、コンテモードのコンピレーションで、他のアーティストの楽曲で参加したのが一曲、女性DJの曲で1曲、H ZETT Mの曲で1曲、という具合にぽつぽつと参加している。(というか、ヴォーカリストとして評価が高いので、ちょくちょく呼ばれているということか。みんな、リズムがシビアで印象的な曲はかりだ。)
インディーズからはアルバムが出ている。

アレンジは、1曲を除いて、全曲同じアーティスト(アーティスト名はURUという)によって手がけられている。
ヒロン自身は70年代ソウルを基軸としているのだが、本作はブラジリアン主体で、ジャズ寄りのアプローチもある。上述のアレンジャーがこの辺のテイストを得意としているようだ。都会の小さなカフェで流れていそうな音楽に仕上がっている。
ボサノヴァの特徴でもある静かだけど躍動感がある感じに加えて、突き上げるような鋭いリズムが脳に直接刺さってくる。音数は潔いほど少ない。

ヒロンは、一般的なディーバ系のアーティストのように真面目に歌そのものにこだわるのではなく、リズムをどんどん磨き上げて勝負して行きたい、と音楽の専門誌のインタビューで答えていたが、その点は確かに、神経質に極端なところまで達していると思う。

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