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Kind of Blue / Miles Davis

クレジットを見ると、1959年の録音らしい。
モードジャズ(細かい譜面を用意しない、アドリブ主体のジャズ)の金字塔的作品、とライナーノーツに書かれている。

マイルス・デイヴィスには、初めはジャズ以外のフィールドでの活躍がある点から、興味を持つようになった。
スクリティ・ポリティのシングル”Oh Patty”にトランペット・ソロで入っていたり、ヒップホップ寄りの作品もあったり、という具合だ。

このアルバムは、マイルス・デイヴィスを知るのに、どの作品からにすればよいか迷った挙句、代表的なものから、ということで、随分前に買ったのだった。

今回、改めて聴いてみて、演奏のクールな雰囲気が、ようやく理解できた。
各プレイヤーはアドリブではあっても慎重に、抑制された演奏をしている。
作曲するように演奏している、と言った方が当たっているかも知れない。

ある楽器がソロを開始すると、他の楽器は休む、という具合で、コードよりは、単音の線が際立って聴こえるので、決して聴きやすくはない。
その線の動きを楽しむようにしないと、退屈に聴こえてしまう。

以前聴いたときには、そこのピントが合わず、余り楽しめなかった。
聴く側にも、能力が要求される。

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