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CRASH / The Human League

90年代の作品かと思っていたが、今回聴き直す際に、80年代後半だったということを思い出した。(1986年だった。)

ヒューマン・リーグはDont’t you want meのヒットで知られるシンセサイザー中心のイギリスのニューウエーブのバンドだ。
本作は、このアーティストの作品の中では、毛色が変わっていて、ブラック・ミュージック寄りの分かりやすいポップスに仕上がっている。
ジャム&ルイスがプロデュースを担当している。

他のアルバムには、テンポの早いキャッチーな曲だけでなく、内省的な曲、テンポがゆっくりめの曲もあり、全体としては暗闇に引きずり込むような雰囲気があるのだが、そこがこのアルバムではかなり抑えられている。

プロデュースによる影響は色濃く出ているのだが、ちゃんと聴くと、やはりヒューマン・リーグらしさは紛れもなくある。

音数を最小限に絞っていたり、パートの独立性がはっきりしていたり、コードをかたまりではなく線のようなフレーズのタテ(同時に鳴るということ)の組み合わせで表現していたりするのだ。(クラシック的だということ。)

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