マクロスデルタ

SF

河森正治監督の作品。代表作はどれという感じではないが(大ヒットというのはない印象)長く続いているという意味ではマクロスシリーズだろうか。

『創聖のアクエリオン』にしろ『地球少女アルジュナ』にしろ、知る人ぞ知るという感じだ。

河森正治監督による、エンターテイメントとして安定感のある傑作

わたしが見た河森氏のアニメ作品については、どれも秀作で、外れがない。他の作品も恐らくそうだろう。
メカニックデザイナーとしては『超時空要塞マクロス』のヴァルキリーが有名だ。

クリエイターとしては今脂が乗っていて、本作も、最後の方が駆け足の感じは若干あるものの、基本的には面白い。

「変形の河森」

本作はマクロスのシリーズなので、洗練されたデザインのヴァルキリーが出てくる。
ヴァルキリーというのは、三形態に変形する戦闘機だ。

監督は「変形の河森」と呼ばれていて、変形するメカを機構的にきっちり作ることで有名だ。
実際に玩具として商品にした時、ちゃんと矛盾なく変形する。

デザインとして興味深いのは、
①ロボットになったときにも顔はなく、戦闘機の先頭部分がそのまま顔の位置にあって、デザインは顔じゃないのに存在感がある
②ロボットになったとき、戦闘機のときの羽根などの各パーツがそのまま残っていて、装飾的にかっこよく使われている
というところだ。

②はアクエリオン(河森氏の他のアニメに出てくるロボット)のデザインでもそうだ。

余談 銀河旋風ブライガー

変形するロボットと言えば、変形する時に巨大化する(笑)ブライガーを思い出してしまうが、あれはどうだったんだろう。
(ブライガーは監督の作品ではない。もっと前の世代だ。)
おもちゃは出ていたのかな。

上の動画は、銀河旋風ブライガーが処女作となるJ9シリーズの3作品のメカの変形シーンを収めたものらしい。
思い出したが、2作目(銀河烈風バクシンガー)でも性懲りもなく巨大化している。
いや、別に悪口ではない。両方とも見てたし。