終末のイゼッタ
テレビアニメ用企画(漫画等による原作なし)の歴史ロマン風魔法アクションもの。この10月から放映されている。
ドラマは、アルプスの小国エイルシュタット公国の王女フィーネと、魔女の末裔イゼッタとの友情が中心に描かれる。
制作会社について
制作は亜細亜堂というスタジオで、『ドラえもん』などでお馴染みのシンエイ動画から独立して、1978年に有限会社亜細亜堂として創業したらしい。
元請けもしてはいるものの、長い制作暦の中では、下請けの方が圧倒的に多いようで、中心的に名前が出ているのは、本作が初めてのようだ。
これまでの代表作としては『忍たま乱太郎』があるとのこと。
斬新ではあるが、その理由は……
物語の舞台となる時代は第一次大戦の頃で、登場する国家は架空のものだが、世界観だけ取り出してみると、これと言って画期的に深みがあって面白いというほどでもない。
それでも見ていてわくわくするのは、『機動戦士ガンダム』以降、政治や国家の変革までアニメに描いてよいという流れができて、2016年の今日に至って、軽い感覚で、それらの設定をコンパクトに収めて楽しめるように、この作品がつくられているせいだろう。
空飛ぶ魔女を話の中心に据えるのは、『風の谷のナウシカ』『魔女の宅急便』辺りからくる流れだ。その辺は私も見ているので、このアニメを楽しめる素地がある。
もちろん、そういったアニメの歴史を知らなくても、単純に気軽に楽しめる分かりやすい作品だと言える。