Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ドライ!!
Fate/stay nightというテレビゲームのストーリー(原作:武内崇・奈須きのこ)から、派生して作られた、ひろやまひろし(漫画家・同人作家)による、漫画での翻案による作品が原作だ。
翻案によるエンターテイメントのひとつの形
ドライというのは、主人公のイリヤがドイツ系ということで、ドイツ語の”3″で、三シリーズ目ということで、第一、第二シリーズもあるのだが、まだ見ていない。
だが、そういった予備知識はなくとも、十分作家の力量が楽しめる佳作だ。いや、もうちょっと上か。
ただ、終わりから二話目は、以前のシリーズを見ていないと、急に新しいキャラクターが登場しているように見えるので、今からでも無料のアニメ動画サイトで見ようかと思っているくらいだ。
元のFateのシリーズ(翻案ではない、原作の方)には、アニメで幾つかの作品があって、その内二作は見ているので、キャラクターにはなじみがあった。
アニメーション技術を贅沢に投入
制作スタジオは『緋弾のアリア』『ストライク・ザ・ブラッド』のSILVER LINKで、ダイナミックだがきれいなアニメーションを特徴としている。
本作は翻案であり、そのことと、アニメが大掛かりであることとが、うまいぐあいにマッチしている。
原作とは違うもうひとつの世界を拡張するという意味で、派手さや大げさな感じ、パワーアップした感じが出ている。
魔法アクションには優れたアニメーション技術が必須とも言えるし、相性が良い。
また、ふんだんに使ってもおかしくない。
魔法による発光・異世界の風味・超自然的な力を用いた戦闘の過酷さ、などを描写するからだ。