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CIRCLE / Small Circle of Friends

サンプリング中心で音楽を作り出すSmall Circle of Friendsの、98年の作品だ。
調べてみたら、このグループは現役で活動を続けているらしい。嬉しい限りだ。

この作品よりも前から、グループは存在していたらしい。だが、このアルバムでメジャーデビューしたと考えて良いだろう。
全体に、ハイが落ちたヒップホップによくある質感の音だ。
6曲目の”Guitarman”は全パート生だが、このように、サンプリングだけにこだわっているというわけでもない。

コード進行やフレーズなど、既存の曲のサンプリングによって組み立てられているのだとすると、どうやって作ったんだろう、と思ってしまう。
楽器で演奏した後に、ローファイに加工する方法であれば、メロディーも録音したフレーズ全体も自由自在にできる。
それなら分かるのだが、自由に作ったかのようなフレーズが、一体感をもって、古いレコードから取ったように、貼り付くように響いている。
うまくサンプリングした音源を組み合わせているのだろうか。

歌詞は、絶望から出発するという前提の内容で、90年代以降、今の時代にも多くの音楽の歌詞に引き継がれている世界観だ。特にロックにおいてそうだ。

サウンドは非常に強く耳に残る。耳で写真を撮ったらこうなるだろう、という感じだ。

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