ここ暫く通っている床屋の話
ある時期から、髪を切りに行く店は固定して、大体動かさないようにしている。
特に不満がなければ、同じ店に続けて通うことにしている。
【 前の店 】
ひとつ前に固定して通っていた店があったが、そこでは、あるときまでオーナーらしき人ともう一人年配の人と二人で仕事をしていたのが、別な二人の理容師に交代した。
その片方が、ときどき話しかけてくるようになったのだが、これがわりとうっとうしかった。
理容師が話しかけてくるのが嫌、というのは我儘なんだろうか?とも思ったが、ある女性タレントも同じことを言っていたので、とりたてて贅沢な考え方でもないようだ。
加えて、その理容師はどう見ても私より年下なのだが、私が若く見えるせいか、どうも自分と同じか年下だと思っているらしく、ときどきため口が混じる、という有様だった。
ひとこと年齢を確認しようとは思わなかったのだろうか。
そんなわけで、そこから近い別な店に乗り換えた。
仕事の出来栄えは安定していたので、残念だったが、問題の理容師がそこにいるうちは戻れない。
【 今の店 】
ようやく今通っている店の話になったが、始めは、いろいろと問題があった。
初回、自転車を店の前に置いてから、ちょっと離れた場所で用事があって、数分後に戻ってきたのだが、オーナーらしき人物に気づかれていたらしく、始めから面白くなさそうな顔をしていた。
それから数ヶ月通う中で、普通に仕事はしてはいるものの、妙に受け入れられていないような雰囲気があり、やりにくかった。
今更前の店にも戻れないし、どうしようかという感じだった。
オーナー以外に理容師はもう一人いるのだが、あるとき、この人が、細部の仕上げで手を抜いてしまい、私はそれを指摘した。
あわてて細部まで仕上げていたが、この件があったせいか、その次の回に、急に態度が変わって、オーナーの応対が丁寧になった。
今では、前の店よりも応対の雰囲気が良くなっている。
仕事も丁寧だ。
最近分かってきたが、前の店は、そつがなく仕事の結果が安定しているという感じだった。
それに対し、今の店では、オーナーも従業員も人格的に欠点はあるが、オーナーの方は、ポテンシャルに関しては前の店より高く、バランスがうまくはまると、どこまでも長所に転換されて伸びていく、というタイプだ。
何かの店やサービスを利用するとき、途中の段階で雰囲気がぎくしゃくしてきたからといって、悪い評価を確定してしまうのは早い、という例だ。
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